インスタントなアイデア
どうも、きこです。
相も変わらず平々凡々と日々を過ごしております。
近頃はアルバム用の楽曲の歌詞などを編纂しておりますが、こればっかりは時間と労力さえかければ良い、ということは全然なく、むしろ頭を捻って絞り出した、所謂「セオリーに基づいた」文字列よりも、何かの作業をしている時にぽっと出てきた、インスタントな語群の寄せ集めの方が、断然出来が良かったりするのです。
「努力と結果は比例するのだ」という言葉は果たして間違いなのか、と疑ってしまう瞬間であります。多分お天道様はずっと僕のことばかりを見ているわけではなく、そして僕の人生における出来事や成果のプラスマイナスを、即座にトータルで0にしようと逐一計算をしているわけでもないのでしょう。どんぶり勘定なのでしょう。
そもそも音楽というものが、理論的に組み立てたからといってそれは最良の結果になるわけではないのです。
おもしろいところでもあり、悩みどころでもあります。
しかしながらおかげで、僕のような無学の人間が一端にしがみつくことが出来ているのですが。学問ならこうはいきません。出来るだけ長くしがみついていたいものです。
という訳で、先日ぽっと湧き出るように、かなりいい感じのメロディを思いついたのですが、ちょうどその時、外出中でそのメロディを録音できるような環境になく、「絶対に忘れないぞ」と決意して頭の中で繰り返していたのですが、しばらくして思いもよらない出来事が起き、それに感嘆した隙に見事に忘れてしまいました。とても悔しい。
帰宅して思い出そうと躍起になって記憶のメロディを辿ったところ、だんだんではありますが思い出してきました。しかしながらそれは、当初の「これはいいぞ」が付随するような、アイデアに溢れるメロディとは変わってしまったように思えてきたのです。
おかしい。さっきまでとても良い曲になりそうな予感しかしなかったのに。
しかしながらもうそれは輝きを失ってしまったのです。
やる気もなく一応の録音をして、メロディは記憶のゴミ箱へ放り投げられる結果となってしまいました。
あのまま一度も忘れずにいたなら、それは良い曲になったのか。
そもそも元のメロディラインと同じものだったのか。
残念ながら今さらそれを知る術はありませんが、そのあとすぐに別のを思いつきました。
なので結果的に良しとします。なくしたものは仕方がない。
というように、行き当たりばったりで制作しております。
リリース予定には間に合うように頑張っておりますので、何卒よろしくお願いいたします。
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